中国宮廷ドラマには、清朝時代のドラマが数多くあります。
実在した清朝の皇帝たちはどのような人物だったのでしょうか。
今回は、清朝の第五代皇帝である雍正帝について紹介していきます。
また雍正帝が出てくるドラマについても紹介しますので、雍正帝のドラマが見たい方は参考にしてみてくださいね。
雍正帝ってどんな人?
清朝の第5代皇帝である雍正帝は、歴史的にはあまり存在感のない皇帝です。
なぜなら、前後の第4代皇帝の康熙帝と第6代皇帝の乾隆帝に比べ、在位期間が短く、最盛期と評される康熙帝と乾隆帝の時代の陰に隠れてしまっているからです。
ですが、康熙帝が遠征ばかり行って財政を赤字にしていたところを、雍正帝が内政を行い、黒字にして乾隆帝が贅沢な生活ができたようなので、最盛期を支えた皇帝として歴史的には重要な役割を果たしているようですよ。
ドラマでは、皇帝としての時代よりも、康熙帝の息子たちが皇位を争う九王奪嫡時代の第四皇子としての登場が多い気がします。
雍正帝は、康熙帝の第四皇子で、徳妃というあまり身分が高くない妃の息子でした。同腹の兄弟には第十四皇子がいますよ。
ドラマでよく出てくる設定としては、第四皇子・第十三皇子派と第八皇子・第九皇子・第十皇子・第十四皇子派が対立するという話で、同じ母の兄弟でも第四皇子と第十四皇子は敵同士だったようですね。
実際に、周囲からは第十四皇子が次の皇帝として最有力と思われていたようで、第四皇子の雍正帝が後継者と発表されたときは、疑念を持つ人が大勢いたようです。
なので、ドラマではそこらへんに注目しているものが多いですね。
そして、母の徳妃との確執があるドラマが多いのも特徴です。実際には、雍正帝と母徳妃との関係は不明ですが、息子二人が対立していたこともあり、母の徳妃がつらい思いをしていたのは間違いなさそうです。
また、雍正帝はとても勤勉で、皇帝になってからは上奏文をすべて自分の目で確認し、返答も自分でしていて睡眠時間が一日四時間しかなかったというエピソードも有名です。
そんな状態で妃の相手もしていたのだから、強靭な体力ですね…笑。
雍正帝が出てくる作品
雍正帝が出てくる作品は、多くありますが、ほとんどが主役ではなく脇役での出演です。
多くの作品がある中で私の雍正帝のイメージは、疑心暗鬼な頑固者、孤独で冷たい一面もある愛情に飢えた寡黙な人です。
みなさんは、どのように感じますか。
雍正帝が気になる方は、下記の作品を視聴してみてくださいね。
「宮廷女官 若㬢(ジャクギ)」
現代を生きる女性が交通事故を起こして気絶し、次に目覚めたときには、清朝の康熙帝の時代にタイムスリップしていた。
そこでは、9人の康熙帝の皇子たちと出会い、皇位をめぐる争いに巻き込まれていく。
このドラマの中での第四皇子(雍正帝)は、まさに寡黙。皇位を虎視眈々と狙う孤独なタイプです。
「宮 パレス~時をかける宮女~」
骨董店の跡取り娘晴川が婚約パーティーの最中に、一枚の絵に誘われて落とし穴に落ちた先は、清朝の康熙帝の時代だった。そののち、宮廷にたどり着いた晴川は、皇太子、第四皇子、第八皇子に気に入られて…。
このドラマの中での第四皇子(雍正帝)は、母との確執に戸惑い、愛情に飢えているタイプです。
「宮 パレス2~恋に落ちた女官~」
前作の後の世で、雍正帝の時代に、果親王と恋に落ちた憐児は、結婚の約束をし、果親王の結婚相手を選ぶ秀女選びに参加するが、なぜか果親王は別の秀女を選んでしまった。悲しみに暮れ、宮女として宮中に残った憐児は後宮の争いに巻き込まれていく。
「宮廷の諍い女」
一族のために、望まずに秀女選びに参加した甄嬛は、故皇后に似ているということで、雍正帝に見初められてしまう。後宮の争いを避けたい甄嬛は、病を装い皇帝と会わないように静かに暮らしていたが、そんな生活もいつまでも続かず、後宮の争いにどっぷりとハマっていく。
このドラマの雍正帝は、エロおやじという言葉が一番合うような気がします。皇帝なので当たり前ですが、自分本位で、妃嬪に対して情がありそうでない、寵愛をしていたかと思えば、すぐに見捨てるという人を信用しないタイプです。
「花散る宮廷の女たち~愛と裏切りの生涯~」
年羹堯の妹・年姝媛が主役の物語。
歴史的には後の雍正帝の妃になりますが、その妃になる前の波乱万丈の物語。
視聴後に更新します。
「宮廷の茗薇~時をかける恋~」
設計事務所で働く紫禁城が大好きな小薇は、資料を取りに行った先で老婆から古めかしい灯籠を受け取る。その灯籠が家に来てから、部屋に辮髪の青年が現れるようになった。その青年と日々を過ごすうちに、2人は恋に落ちる。実は、この青年は康熙帝の第十三皇子だったのだ。そののち、小薇は、康熙帝の時代に導かれ…。
まとめ
今回は、宮廷ドラマから見える雍正帝について紹介しました。
実際の雍正帝は、どんな人だったのかはよくわかりませんが、ドラマから見るに、冷静沈着な先々をよく見据えている頭の良い人だったのだと感じます。
壮絶な兄弟げんかの末、皇位につくことはできたけれど、生涯孤独で、安心して過ごすことはなかったのではないかな。と感じました。
皇帝になったからといって、幸せになれるというものではないようですね。
いろいろなドラマの雍正帝を見て、比べてみるのも楽しいですよ。ぜひ、見てみてくださいね。
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