最近は、清朝のドラマが多くなってきていますよね。
近年では、同じ乾隆帝の時代のドラマである「如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃~」と「瓔珞<エイラク>〜紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃〜」が同時期に放映され、話題を呼びました。
この2つのドラマは、別の妃の視点から乾隆帝の時代を描いています。
その中心的人物となる乾隆帝について、今回は紹介したいと思います。
乾隆帝ってどんな人?
ドラマの中では、後宮での皇帝が多く出てきますが、実際の乾隆帝とはどんな人なのでしょうか。
第四代皇帝の康熙帝が、清朝を盤石にし、第五代皇帝の雍正帝が遠征で赤字になった国政を黒字に戻し、比較的安定した時代を過ごせる環境が整ったうえでの即位だった乾隆帝は、どのような功績を残したのでしょう。
早速見ていきましょう。
史実での乾隆帝
清朝の第六代皇帝になった乾隆帝は、子どものころから聡明で祖父である康熙帝に可愛がられていたそうです。
25歳で即位した乾隆帝は、それまでの質素倹約の治世とは違い、派手好きだったようです。
乾隆帝の外征としての功績は、「十全武功」と呼ばれる10回の遠征で、清の領土を最大に広げたことがあげられます。
また、文化の発展にも力を入れていたようで、西洋から画家を集めて、宮廷画家の地位を確立させたりしました。
しかし、何よりもすごいのは、長生きだったことです。在位期間は、康熙帝より長くなってはいけないと60年でしたが、その後も上皇として実権を握って88歳まで生きています。
この時代としてはかなりの長生きで、皇子が17人もいたのに、乾隆帝が退位するときには、4人しか残っていませんでした。
長生きをしても、妃や子どもたちをどんどん亡くしていって切ない晩年を過ごしたのでしょうね。
晩年は認知症になったという説もあるようですよ。
ドラマでの乾隆帝
ドラマで出てくる乾隆帝は、ドラマによって見え方が結構変わってくるような気がします。
後宮での皇帝については、史実にはあまり残っていないので、想像の世界だと思いますが、ドラマによって寵愛する妃は変わりますよ。
実際の乾隆帝は、同じ妃から立て続けに子どもができていることから、時期によって寵愛する特別な妃がいたのではないかと考えられます。
また、母である皇太后に頭が上がらない設定ということが多いですね。
この皇太后である母は、「宮廷の諍い女」や「宮 パレス2~恋に落ちた女官~」の主人公ですよ。
実際には、そんなこともなかったとは思いますが、ドラマとしてはその方が面白いので、皇太后の存在を大きく取り上げられているのだと思われます。
それぞれのドラマでの乾隆帝を見比べてみるのも面白いですよ。
乾隆帝が出てくる作品
前述したとおり、近年で乾隆帝のドラマの代表作は下記の2作品です。
それぞれのドラマで、同じ人物でも描かれ方が全く変わってくるので、見比べることをおすすめします。
設定は違いますが、それぞれの立場から見える世界がこうも違うのかと感じ入るところがありますよ。
「如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃~」
乾隆帝の2番目の皇后が主人公。幼馴染だった乾隆帝と如懿はお互いを思い合い、如懿は乾隆帝の側室となるが、そこで起こる女たちの争いに巻き込まれ…。お互いに信じあい、愛し合いながらも、時間がたつうちに関係性も変わっていき、周りに振り回される人生を描いている。
「瓔珞<エイラク>〜紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃〜」
乾隆帝の妃で、次皇帝(嘉慶帝)の母が主人公。宮女であった姉が宮中で不審死をとげ、その犯人探しと復讐のため、宮中に入った瓔珞が、後宮での争いに巻き込まれながら、その知謀で乗り越えていく。やがて、乾隆帝の妃になり、最も寵愛される女性になりあがっていく。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、清朝最盛期の第六代皇帝乾隆帝について紹介しました。
派手好きだった乾隆帝は、若いころは賢帝として様々な功績を残したようですね。
しかし、晩年は少し頑固になっていたようで、周りの話をあまり聞かなくなってしまっていたようです。
長生きをした分、家族が次々にいなくなり、寂しい最期を迎えたのかもしれません。
これから、清朝のドラマを見たいと思っている方は、是非乾隆帝の時代のドラマも見てみてくださいね。
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