中国宮廷ドラマに多い、辮髪の時代清朝にはどんな皇帝がいたのでしょうか。
今回は、約280年続いた清朝の初期の皇帝、康熙帝について紹介したいと思います。
史実での康熙帝を知ることで、ドラマもより一層楽しめることになりますよ。
これから清朝のドラマを見ようとしている方は、参考にしてみてくださいね。
康熙帝ってどんな人?
康熙帝が登場するドラマは、だいたいが晩年の時代のものです。
康熙帝は、68歳でこの世を去っていますが、この時代の男性としては、長生きの方だったのではないでしょうか。
では早速、史実の康熙帝とドラマでの康熙帝を見比べてみましょう。
史実の康熙帝
康熙帝は清朝の第四代皇帝で、前皇帝順治帝の第三子として生まれました。
順治帝が24歳の若さで崩御したため、康熙帝は8歳で即位しましたが、まだ子どもだったため、四人の重臣が政権を握っていて、最初のうちは、お飾りの皇帝だったようです。
ですが、15歳の時に横暴な大臣を倒し、親政を行うようになり、そこからは三藩の乱を制圧し、台湾、チベット、ジュンガルも制圧し、清朝の最盛を作り上げた皇帝です。
在位期間も61年にも及び、清朝で一番長く皇帝の座についていたことでも有名ですよ。
また、后妃も清朝の中で一番多かったようで、子女も成人した皇子が24人、公主が21人もいたようです。
こんなに子どもがいたら、争いが起こるのも必然的だったかもしれませんね。
ドラマでの康熙帝
ドラマで登場する康熙帝は、基本的な筋は史実に基づいていますが、ラブストーリーなどになると、一番お気に入りの妃は、ドラマによって変わってきます。
実際に、歴史的にも皇太子が悪いことをしても許してしまったりすることから、その母である皇后のことはとても愛していたのではないかと考えられますね。
そのことから、晩年の康熙帝が出てくるドラマでは、とにかく皇太子を可愛がっていて他の皇子のことは、警戒しかしてないという印象です。
また、史実はよくわかりませんが、皇后亡き後は、雍正帝の母でもある徳妃のことを一番気にかけていたという設定のドラマが多いです。
後に、皇太后になるので、その流れからそうなっているのかもしれませんね。
康熙帝が出てくる作品
ドラマに出てくる康熙帝は、皇子の父という役回りで出てくることが多いのですが、主人公または、相手役で出てくるものもいくつか見受けられます。
在位期間が長かったのだから、もう少し康熙帝のドラマがあってもいいと思うのですが…。
おすすめはこちら。
「皇帝の恋~寂寞の庭に春暮れて~」
康熙帝と幼馴染との間で揺れる女性の物語。不幸な過去を持ちながら、力強く生きていく女性に皆が心惹かれるストーリー。
「龍珠伝 ラストプリンセス」
明朝の最後の公主として生まれた女性が、お互いの素性を知らないまま、若き康熙帝と禁断の恋をしてしまう壮大なラブストーリー。
「宮廷の茗薇~時をかける恋~」
現代女性がタイムスリップしてしまい、康熙帝の時代へ。そこで出会った康熙帝の息子たちに気に入られ、知らず知らずのうちに九王奪嫡に巻き込まれていく。
まとめ
今回は、清朝の第4皇帝康熙帝を紹介しました。
歴史的には、様々な功績を残している皇帝ですが、その分苦労も多かったのではないかと感じられますね。
若いころは、祖母や大臣のことで頭を悩ませ、晩年は皇子たちのことで頭を悩ませるという、皇帝でありながら思うようにいかない日々だったのでは?と思いました。
あくまでもフィクションですが、ドラマを見ると、歴史の一端や文化に少し触れたような感覚になり、詳しい歴史を知りたくなってしまいます。
歴史を感じながら、ラブストーリーを楽しめる一石二鳥のドラマをぜひ見てみてくださいね。
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