「大明皇妃-Empress of the Ming-」感想(ネタバレ含む)

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大明皇妃-Empress of the Ming-

中国でトップ女優と称されるタン・ウェイさんが12年ぶりにドラマ出ることで大注目された作品「大明皇妃-Empress of the Ming-」を視聴しました。

総製作費100億円もかけたという宣伝のように、壮大なスケールで描かれた作品でしたね。

今回は、そんな「大明皇妃」の感想をネタバレありで紹介します。

この記事を読んで、共感してくれる方がいたらうれしいです。

まだ視聴していなくて概要や動画視聴方法を知りたい方はこちらの記事へどうぞ。

権力争いに巻き込まれる皇后「大明皇妃-Empress of the Ming-」あらすじ&動画視聴
中国のトップ女優であるタン・ウェイが出演して話題となったドラマ「大明皇妃-Empress of the Ming-」。6代7人の皇帝とかかわりを持っていく女性の生涯を描いた作品です。この記事では、「大明皇妃」の概要や動画視聴方法を紹介しています。
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ラブストーリーは期待できない

女性の一代記を描くドラマって今まで「武則天」や「ミーユエ」、「宮廷の諍い女」や「如懿伝」などいろいろありましたが、そのたびにちょっとしたラブロマンスというのがありましたよね。

今回の「大明皇妃」に至っては、ラブロマンスというものはほとんど存在しません

あえて言うなら、後の宣徳帝である皇太孫が不思議な女子若微に惹かれ、靖難の遺児と知りながら自分の妃に望むというところは、感情的なのかなとは思いましたが、他の人たちは皆、色々な思惑の中で相手と向き合うという感じだったと思います。

宣徳帝の最初の皇后になる若微の妹・胡善祥でさえ、宣徳帝のことを純粋に好きで妃になりたかったのではなく、大きな野望のために妃になりたかったわけですから、ある意味、宣徳帝はかわいそうな皇帝だったのでは?と感じてしまいました。

もちろん、若微も宣徳帝のことを心から好きだったわけではないですからね。

後述しますが、ラストを見ると宣徳帝がますます気の毒に思えてきますよ。

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男たちの壮絶な権力争い

というわけで、この「大明皇妃」は、孫皇后が主役でありながら、メインは男たちの権力争いでした。

最初からそうですが、まずは建文帝と永楽帝の帝位をめぐる争いで甥と叔父が戦うとこから始まり、次は永楽帝の後継を巡り、皇太子と漢王・趙王が策を巡らすという壮絶な戦い。

さらに、宣徳帝が崩御すると、その息子の2人が権力争いをすることになります。

こうしてみると、この一族はとにかく権力に目がくらむどうしようもない人たちなんだと思っちゃいますね。

でも、この陰謀や策略があるからこそ、このドラマの面白みがあるのだと思いますが。

姉妹の息子は驚愕なダメ男

この「大明皇妃」では、宣徳帝に嫁いだ妃は、姉妹である若微と善祥。

それぞれに、同じ時期にひとり息子が生まれます。

そして、宣徳帝は早くに崩御してしまい、残った二人の息子は、一人は皇帝として育ち、一人は後宮の奥の方で母とひっそりと暮らす日々。

全く違う環境で育つ二人ですが、どちらもとにかくダメ男です。

若微の息子は、子どもの時に即位したことで横暴かつわがまま放題。母である若微のいうことなど一切聞かず、むしろ煙ったく思っています。
太皇太后に甘やかされているせいか、若微に怒られても全く動じない。

その結果、前代未聞の皇帝が捕虜になるという事件が起きてしまいます。

そして、その後に国を立て直すために皇帝として即位した善祥の息子は、最初こそ、謙虚で気骨のある青年でしたが、皇帝という座に味を占めた途端に、これまた横暴な性格に。

善祥も皇太后になると、幼いころから抱いていた野望がかなったと言わんばかりにやりたい放題。

とにかく最悪な息子たちでした。

若微の息子は、捕虜になって反省し、いい人になったかと思われましたが、結局は母である若微と反目したままになってしまいましたね。

歴史的にも、この2人はあまりよくは言われていないようですよ。

このドラマを見ていると、こんな立派な母がいるのに、どうしてこんな息子になってしまったのかと謎が深まるばかりです。

最後の締めくくりが強引⁉

そして、この「大明皇妃」の最大のツッコミどころはラストシーン。

なんで、こんなラストにしてしまったのか、何がしたかったのかわかりませんでした。

宣徳帝に嫁いだ若微でしたが、本当は昔から相思相愛の相手・徐浜がいました。

宣徳帝もそれを知りながら若微と結婚し、徐浜には自分が死ぬまで都には入るなと釘を刺します。

それでも、宣徳帝との間に子どもが生まれ、幸せな生活の中で気持ちも宣徳帝に向いているのだと思っていたのですが、ラストは徐浜と航海に出るという強引な展開

ただ、既に死にそうだった若微のため、そのシーンは現実なのか夢なのか、死んだ後の幻想なのか、よくわからないハッピーエンド的なラスト。

確かに、最後政権を奪い返した若微の息子が、寵臣を処刑してブラックな感じになっていたので、このように締めくくるのも仕方がないのかなと思いましたが、このドラマにそぐわないラストでちょっと残念でした。

皆さんは、どう感じたでしょうか。

まとめ

今回は、明朝の最盛期の基盤をつくった永楽帝の時代から国が揺らいだ天順帝の時代までを生きた孫皇后を描いたドラマ「大明皇妃」の感想を紹介しました。

女性の一代記を描いた割に、ラブロマンスも少なく、男たちの権力争いがクローズアップされた作品でしたよ。

史実とは違うところも多々あると思いますが、なんとなくこの時代の流れを知りたい時は、このドラマが参考になるのではとも思いました。

ラストに不満は残りましたが、全体的には面白かったと思います。

他にも明朝の時代のドラマはいろいろあるので、是非視聴してみてくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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